メイソン・ミラーは、MLBナショナル・リーグ西地区のサンディエゴ・パドレスに所属するリリーフ投手です。
その圧倒的な奪三振能力を駆使し、前所属チームのアスレチックスでは絶対的クローザーとして君臨していたミラー。
本記事では、そんなメイソン・ミラーの基本情報、プレースタイル、そしてこれまでのキャリアや年俸、成績について、詳しく解説していきます。
【メイソン・ミラーとは?】
- サンディエゴ・パドレスのセットアッパー
- 100マイル超の速球を操り、メジャートップクラスの奪三振率を誇る
- 次々に打者を仕留める姿から、”The Reaper(死神)”の愛称で知られる
メイソン・ミラーの基本情報
メイソン・ジェームズ・ミラー(Mason James Miller)。
1998年8月24日生まれ、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ。
サンディエゴ・パドレスに所属するセットアッパーであり、背番号は22番です。
メイソン・ミラーの経歴
メイソン・ミラーは、2021年のMLBドラフト3巡目(全体97位)でオークランド・アスレチックスから指名を受けてプロ入りしました。
同年にルーキー級アリゾナ・コンプレックスリーグ・アスレチックスでプロデビュー。翌2022年にはルーキー級、A+級、AAA級で6試合に先発し、14回を投げて防御率 3.86を記録しました。
2023年のミラーはAA級で開幕を迎え、AAA級を経てメジャーデビューも果たします。
しかし、5月に尺側側副靭帯(UCL)の挫傷で離脱し、4ヶ月近くIL入り。復帰後は球団から厳しい球数制限を受けることになります。
なお、この年は6先発を含む10試合に登板し、0勝3敗、防御率 3.78、WHIP 1.20でした。
ミラーの躍進
2024年のメイソン・ミラーは、開幕をメジャーで迎えるとともに、クローザーに抜擢されます。
3月の開幕戦こそ2失点を喫したものの、続く4月は全てのセーブ機会でリードを守り切り、8連続セーブを達成。許した安打はわずか4本であり、失点は0に抑えました。
その後もシーズンを通して奪三振の山を築いたミラーは、2勝2敗28Sをマーク。3度のブローン・セーブも経験したものの、”アスレチックスの若き絶対的クローザー”として、自身の立ち位置を確固たるものとしました。
そしてミラーは、2025年も好調を維持。
7月31日のトレードデッドラインの直前にサンディエゴ・パドレスへとトレード移籍し、現在は主にセットアッパーとしてその腕を振るっています。

メイソン・ミラーの契約・年俸
メイソン・ミラーは現在、1年76.5万ドル(約1億1千万円)の契約下にあります。
まだ若く、メジャーでの実績を積んでいる段階のため、年俸はほぼメジャーにおける最低保証額(76万ドル)。
しかし、彼の圧倒的なパフォーマンスを考えると、今後年俸調停の資格を得る2026年以降、大幅な年俸アップは確実と見られています。
将来的には、メジャー最高年俸のリリーバーの1人となる可能性も十分に秘めていると言えるでしょう。
(出典:https://www.spotrac.com/mlb/player/_/id/73359/mason-miller)
メイソン・ミラーのプレースタイル
メイソン・ミラーは、フォーシームとスライダーの2球種が投球割合のほとんどを占める、パワーピッチャーです。
彼のフォーシームは、平均球速101.1マイル(約162.8km)の豪速球。
8月5日には、その時点での今季最速となる104.1マイル(約167.5km)のフォーシームを投じています。
一方のスライダーは、平均球速87.9マイル(約141.4km)と、フォーシームとの大きな球速差が特徴的。
今季これまでのWiff%(空振り率)は51.0%と、驚異的な数字です。
上記に加えて投球割合2%のチェンジアップを加えた3球種が、メイソン・ミラーの持ち球。
これらを巧みに組み合わせることで、今季これまで奪三振率(K/9)14.7という支配的な数値が実現しています。
メイソン・ミラーの成績
ここでは、メイソン・ミラーのこれまでの成績について、特に印象深いシーズンを抜粋してご紹介します。
2024年のメイソン・ミラー
オークランド・アスレチックスの若きクローザーとして、2024年シーズンを投げ抜いたメイソン・ミラー。
シーズン成績は2勝2敗28S、防御率 2.91、WHIP 0.88と、素晴らしい数字を残しました。
特筆すべきは、14.40という驚異的な奪三振率。これは、最低50イニング以上投げている全リリーフ投手の中でNo.1の数字です。打者たちをバッサバッサと三振に切っていく様子は、まさに”死神”。
また、この年はオールスターにも選出された他、アメリカンリーグのルーキー・オブ・ザ・イヤー投票で4位に輝いています。