ドジャース山本がサイ・ヤング賞候補にランクイン！｜現時点の受賞候補TOP5をご紹介！

8月7日、MLB.comが「Cy Young poll: Skenes retakes NL lead; AL vote is unanimous」と題し、現時点でサイ・ヤング賞投票を行った場合の順位を公開しました。

記事中では、MLB.comの専門家たち合計32名が、これまでの成績と今後の予想に基づき、受賞候補者を選出。1位票に5点、2位票に4点というように、5-4-3-2-1の投票方式で採点されています。

ナショナルリーグのサイ・ヤング賞候補としては、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸もランクイン。

 

本記事では、そんな山本由伸を含む、スター揃いのサイ・ヤング賞候補者たちをご紹介します。

なお、記事で触れている投手成績は、いずれも執筆時点のものです。

投手たちの各指標は、以下の記事で詳しく解説しています。

【アメリカンリーグ】サイ・ヤング賞候補

以下では、アメリカンリーグのサイ・ヤング賞候補を一覧でご紹介します。

第1位：タリク・スクバル

アメリカンリーグのサイ・ヤング賞候補第1位は、デトロイト・タイガースのタリク・スクバルです。

今シーズンこれまでの4回の投票で、唯一満場一致で選出された選手であるスクバル。

 

シーズン成績は11勝3敗、防御率 2.18、WHIP 0.83、fWAR 5.7、181奪三振と素晴らしい成績で、2年連続サイ・ヤング賞受賞に向けてひた走っています。

なお、WHIPとfWARは全先発投手の中で1位、防御率と奪三振数はリーグ内で1位です。

 

直近6先発のうち4試合で10奪三振以上を記録するなど、スクバルの勢いは昨季以上。

圧倒的な投球で、チームをポストシーズン、果てはワールドシリーズまで導けるでしょうか。

 

第2位：ギャレット・クロシェ

アメリカンリーグのサイ・ヤング賞候補第2位は、ボストン・レッドソックスのギャレット・クロシェです。

26歳の左腕は、防御率 2.24、FIP 2.48の2指標で、ポール・スキーンズ、タリク・スクバルに次ぐメジャー全体3位につけています。なお、fWAR 4.8はタリク・スクバルに次ぐ全体2位、勝利数(13)、奪三振数(183)に至っては、全体1位です。

 

また、投球回数141.1もメジャー全体1位と、圧倒的なタフさでレッドソックスを牽引しています。

タリク・スクバルがいなければ、クロシェこそが満場一致でア・リーグ内のサイ・ヤング賞候補第1位だったはずです。

 

第3位：ハンター・ブラウン

アメリカンリーグのサイ・ヤング賞候補第3位は、ヒューストン・アストロズのハンター・ブラウンです。

2年前は31試合(29先発)で防御率5.09という成績を残していたブラウンですが、今季はなんとア・リーグ3位の防御率2.47。

アストロズで”エース”としての地位を確立したブラウンは、チームの地区1位を守り抜きます。

 

第4位：ジェイコブ・デグロム

アメリカンリーグのサイ・ヤング賞候補第4位は、テキサス・レンジャーズのジェイコブ・デグロムです。

2018年、2019年に2年連続サイ・ヤング賞受賞を果たしている37歳の右腕は、健康状態こそが最大の課題でしたが、現時点では問題なし。

10勝4敗、防御率 2.80、WHIP 0.94という好成績に加えて、8月3日にメジャーリーグ史上最速となる1800奪三振も達成したデグロム。

 

自身3度目のサイ・ヤング賞に向けて、準備は万端です。

 

第5位：マックス・フリード

アメリカンリーグのサイ・ヤング賞候補第5位は、ニューヨーク・ヤンキースのマックス・フリードです。

不動のエース、ゲリット・コールが不在のヤンキースにおいて、マックス・フリードはその穴を埋める存在となりました。

リーグ2位の12勝を挙げているフリードは、防御率 2.78とfWAR 3.3の2指標でリーグ5位。

 

不振に喘ぐヤンキースにおいて、これまで以上にチームを牽引する投球が求められます。

 

【ナショナルリーグ】サイ・ヤング賞候補

以下では、ナショナルリーグのサイ・ヤング賞候補を一覧でご紹介します。

第1位：ポール・スキーンズ

ナショナルリーグのサイ・ヤング賞候補第1位は、ピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズです。

昨季新人王に輝きつつも、サイ・ヤング賞投票では6つの1位票に終わったスキーンズ。

しかし、今季は防御率 2.02、WHIP 0.92、fWAR 4.6という圧巻の成績で、32名中26名から1位票を獲得しました。

 

打線の落ち込みゆえの勝敗(6勝8敗)のみが懸念点であるスキーンズは、悲願のサイ・ヤング賞獲得に向け、後半戦も気迫溢れる投球を続けます。

 

第2位：ザック・ウィーラー

ナショナルリーグのサイ・ヤング賞候補第2位は、フィラデルフィア・フィリーズのザック・ウィーラーです。

35歳のベテランは182もの三振を奪っており、これは2位(165奪三振)を突き放す堂々のリーグ1位。

メジャー全体を見渡しても、クロシェの183奪三振に次ぐ2位です。なお、クロシェは23登板、ウィーラーは22登板であり、次回登板でメジャー1位に返り咲くのではないかと予想されます。

 

また、WHIP 0.916はスキーンズを抑えてのリーグ1位であり、防御率 2.64、FIP 2.86、fWAR 3.9の各項目も、リーグ5位以内の好成績です。

悲願のサイ・ヤング賞初受賞を目指すウィーラーから、今後も目が離せません。

 

第3位：クリストファー・サンチェス

ナショナルリーグのサイ・ヤング賞候補第3位は、フィラデルフィア・フィリーズのクリストファー・サンチェスです。

サイ・ヤング賞レースにおけるダークホース枠に数えられていた、ドミニカ出身の28歳。

しかし、現時点の彼は完全な有力候補であり、防御率 2.40、FIP 2.82、fWAR 3.8は、いずれもメジャー全体10位以内に入る成績です。

ウィーラーと双璧を成す若き左腕は、未来の大エースとして後半戦も躍動します。

 

第4位：山本由伸

ナショナルリーグのサイ・ヤング賞候補第4位は、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸です。

故障離脱が相次ぐドジャースにおいて、先発ローテーションを守りぬき、エース級の投球を続けている山本。

防御率 2.51、FIP 2.91、被打率 .197、奪三振率 10.25、fWAR 3.5と、複数の項目でメジャーTOP10入りを果たしており、昨季以上にパワフルなシーズンを送っています。

 

8月3日のレイズ戦では、メジャー移籍後初となる10勝に到達した他、今季8度目の無失点登板を記録。これは、ナショナルリーグにおいて最も多い記録です。

 

第5位：ローガン・ウェブ

ナショナルリーグのサイ・ヤング賞候補第5位は、サンフランシスコ・ジャイアンツのローガン・ウェブです。

防御率(3.24)こそサイ・ヤング賞投手としては物足りない数値ですが、FIP 2.53、fWAR 4.0、165奪三振はいずれもメジャー全体4位とトップクラスの成績。

後半戦での巻き返しを狙います。

 

本記事のまとめ

本記事では、MLB.comの「Cy Young poll: Skenes retakes NL lead; AL vote is unanimous」で紹介されたサイ・ヤング賞候補者たちの紹介をもとに、各選手について解説しました。

アメリカンリーグではタリク・スクバルが満場一致でトップを独走する一方、ナショナルリーグではポール・スキーンズとザック・ウィーラーが激しい争いを繰り広げています。

また、ドジャースの山本由伸も安定した投球で上位に食い込んでおり、今後の活躍から目が離せません。

後半戦も彼らの熱い戦いに注目しましょう。

 

（出典：MLB.com「Cy Young poll: Skenes retakes NL lead; AL vote is unanimous」）

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