ロサンゼルス・ドジャースとサンディエゴ・パドレスと言えば、激しいライバル関係で知られるチームです。
2025年6月16日からの4連戦シリーズでは、両者合計8つの死球が飛び交うなど、ナショナルリーグ西地区に属する両チームは、2025年シーズンも地区優勝を争っています。
特にパドレスは、今季のトレードデッドライン(7月31日)までに大補強を敢行し、ポストシーズン進出、ひいてはワールドシリーズ制覇への並々ならぬ執念を覗かせました。
本記事では、そんなサンディエゴ・パドレスの打線やブルペン陣に焦点を当てて、その強さの秘密を徹底解説。
次からの「ドジャースvsパドレス」シリーズを観戦する際の参考にしてください。
【この記事の内容】
- パドレスが誇る先発ローテーションまとめ
- タレント揃いの打線
- メジャー屈指の最強ブルペン
【MLB】パドレスはなぜ強い?|3つの理由を解説
ここでは、サンディエゴ・パドレスの強さの理由を3つに分けて解説していきます。
パドレスの強さ①|先発ローテーション
パドレス投手陣は、本記事執筆時点でメジャー全体3位につける球団防御率3.59を誇るエリート集団です。
まずは、そんなパドレスが誇る先発ローテーションのラインナップを見ていきましょう。
SP1:ニック・ピベッタ
平均球速94マイル(151km)前後の力強いフォーシームを投球の中心に据え、縦に鋭く落ちるカーブやスイーパーを巧みに組み合わせて三振を奪う本格派右腕です。
通算成績は防御率 4.53、WHIP 1.27と、どちらかと言うと平均以下の数字ですが、2025年シーズンは安定した投球でチームを牽引。
本記事執筆時点の成績は11勝4敗、防御率 2.94、WHIP 0.96と、ローテーションの柱として活躍しています。
SP2:マイケル・キング
シンカー、チェンジアップ、フォーシームの3球種を軸に、スイーパーを織り交ぜて投げる右腕です。
彼のスイーパーは、MLB平均の約2倍となる18.3インチ(約46.5cm)もの卓越した水平変化を誇ります。
その打者を惑わせる投球術で、2022〜2024年は3年連続で2点台の防御率を記録。また、同じく3年連続で、奪三振率10.0以上を記録するなど、三振が取れる投手でもあります。
本記事執筆時点の成績も、4勝2敗、防御率 2.81、WHIP 1.09と素晴らしい数字であり、ドジャースにとっては間違いなく難敵となる存在です。
SP3:ディラン・シース
メジャー屈指のノビのあるフォーシームとスライダーで、圧倒的な奪三振能力を誇る剛腕投手です。
2022年にはサイ・ヤング賞投票で2位、2024年にも4位に名を連ねるなど、その実力は折り紙つき。
特筆すべきは今季もこれまで11.8を記録している奪三振率です。
与四球率3.5と制球力も課題として浮き上がっているものの、ハマればドジャース打線にとって最大の脅威となることは間違いありません。
29歳と若いシースは、今後大化けする可能性を多分に秘めています。
SP4:ダルビッシュ有
経験豊富なベテランとして、パドレス投手陣を牽引するダルビッシュ。
「七色の変化球」とも称される多彩な球種を駆使した投球術は、強力なドジャース打線であっても、容易に打ち崩すことはできません。
本記事執筆時点の直近5試合では、7月25日のカージナルス戦こそ8失点と炎上を喫したものの、その他の試合は3失点以下でまとめています。
SP5:ネスター・コーテズ
クイックモーションや、体をフラつかせた「クレイジー」とも称される投法で打者のタイミングをずらす、変則左腕です。
議論を呼ぶほどの彼の投法は、メジャーで生き残るためのハングリーな生存戦略そのもの。
彼の癖が強過ぎる投法は、あの大谷翔平との対決でも用いられており、当の大谷選手からは苦笑いを引き出しました。
そんなネスター・コーテズの本記事執筆時点の成績は、2度の登板で9.1回を投げて、防御率 2.89、WHIP 1.39。
ヤンキース所属の2022年には、12勝4敗、防御率 2.44、WHIP 0.92という輝かしい成績も残すなど、確かなポテンシャルも有しています。
ちなみに、2024年のワールドシリーズ初戦、フレディ・フリーマンから逆転満塁ホームランを被弾したのは、このネスター・コーテズです。
パドレスの強さ②|タレント揃いの打線
上述の先発ローテーションに加え、サンディエゴ・パドレスは打線も強力です。
ここでは、2024年にトレードで加入したルイス・アラエスや、チームの顔であるフェルナンド・タティスJr.、マニー・マチャドなど、攻撃陣のキーマンをご紹介します。
ルイス・アラエス
2024年のトレードデッドラインで加入した安打製造機です。
メジャーデビューを果たした2019年以降、ほとんどの年でシーズン打率が3割を超えており、2022、2023年にはシルバースラッガー賞を2年連続で受賞しています。
アラエスについて特筆すべきは、その三振の少なさ。
今季これまでの三振率は2.8%と、2位(7.5%)と大差をつけてのメジャー1位です。なお、2022年から2024年までの3年間においても、アラエスの三振率の少なさはメジャートップです。
フェルナンド・タティスJr.
スピード、パワー、守備、全てを兼ね備えたスーパースターです。
2022年には不運なバイク事故で全休となったものの、翌2023年には、1年のブランクと不慣れな外野守備をものともせず、ゴールドグラブ賞とプラチナグラブ賞を同時受賞。
打撃面においても、シルバースラッガー賞を受賞しMVP投票で3位に入った2021年をはじめ、コンスタントに好成績を残し続けているタティスJr.。
今季は昨年からの2年連続となるオールスター選出も果たしており、その勢いは止まりません。
マニー・マチャド
球界を代表するスラッガーにして、パドレスのチームキャプテンです。
2022年にはMVP投票で2位に入るなど、誰もが認める実力者。本記事執筆時点の2025年シーズンにおいても、打率.296、20本塁打、72打点と安定した成績を残しており、チームの得点源として欠かせない存在です。
かつては”悪童”としても知られた人物ですが、現在はすっかり丸くなり、塁上の大谷選手と談笑するシーンが話題になるほど。
ジャクソン・メリル
タティスJr.と同じく、攻守にわたる活躍でチームに貢献する若手有望株です。
若干22歳にしてチームのクリーンナップを務めるメリルは、メジャーデビューを果たした2024年シーズンに、いきなり打率.292、24本塁打、OPS .826と素晴らしい成績を残しました。
また、同年にはシルバースラッガー賞も受賞した他、新人王投票2位、MVP投票9位に輝いたメリル。
ポール・スキーンズという怪物の存在を抜きにしても、もっと騒がれても良い逸材中の逸材です。

その他の注目選手
上記でご紹介した他にも、マチャドとともにチームを牽引しているザンダー・ボガーツや、今季オリオールズから移籍して来たライアン・オハーンなど、魅力的な選手が数多く揃うパドレス打線。
ドジャース投手陣としては、一瞬も気が抜けない投球を強いられることとなります。
パドレスの強さ③|メジャー屈指の最強ブルペン
先発投手陣で流れを作り、打線の援護で点を稼ぐ。そして終盤、たとえ1点でもリードすることができたなら、終盤は”最強ブルペン”の出番です。
2025年7月31日のトレードデッドラインまでに、パドレスはアスレチックスのクローザーであるメイソン・ミラーを獲得。ただでさえ強力であったパドレスブルペンが、より盤石の布陣となりました。
以下からは、そんなメイソン・ミラーを含む、パドレスのリリーフ投手達をご紹介します。
アドリアン・モレホン
主にリードしている際に登板する、ミドルリリーバーです。
ほとんどセットアッパーの扱いであり、今季これまでに55回を投げて9勝4敗18H2S、防御率 1.98、WHIP 0.84と、もはやクローザーを張れるレベルの圧倒的な成績を残しています。
制球も安定しており、与四球率はチームトップの1.80。
相手に付け入る隙を与えない、将来のクローザー候補筆頭株です。
ジェイソン・アダム
セットアッパーとして、主に7回を投げるリリーフ投手です。
今季これまでに59回を投げて8勝3敗27H、防御率 1.68と、上述のモレホン同様に素晴らしい成績を残しています。
一方、WHIPは1.19と決して良い数字ではなく、これは高い与四球率(3.81)によるもの。
ドジャースとしては、ジェイソン・アダムが許す四球を起点に、チャンスを広げていきたいところ。
メイソン・ミラー
セットアッパーとして、主に8回を投げるリリーフ投手です。
2025年シーズンのトレードデッドライン直線にトレード移籍でやってきた選手であり、元所属チームのアスレチックスではクローザーを任されていました。
”死神”の愛称で知られるメイソン・ミラーは、昨季に奪三振率14.40という驚異的な成績を残しています。これは、少なくとも50イニング以上を投じている全リリーフ投手の中でトップの数字であり、まさに”死神”に相応しい活躍です。
今季これまでも、アスレチックスで奪三振率13.85、パドレスで奪三振率20.25という破壊的な数字を刻んでおり、昨季に引き続き三振の山を築き上げています。
ロベルト・スアレス
本記事執筆時点でメジャー単独トップの33セーブを記録している、サンディエゴ・パドレスの絶対的守護神です。
NPBでソフトバンク、阪神タイガースに所属していた過去もあり、特に阪神では「スアちゃん」の愛称で親しまれていました。
淡々と試合をクローズし続ける姿は、まさに”クローザー”。
スアレスを攻略できるか否かは、パドレス戦の大きな鍵となります。
松井裕樹
当初はロベルト・スアレスに繋ぐセットアッパーとしての期待を受け、パドレスへと移籍を果たした松井裕樹。
しかし、蓋を開けてみると、乱調に次ぐ乱調で試合を壊してしまう事態が相次ぎ、現在は敗戦時や大幅リード時に登場するロングリリーバーの座に就いています。
8月13日のジャイアンツ戦では、10点リードの8回で登板し、2回を2奪三振を含むパーフェクトで締めた松井選手。
メイソン・ミラーの加入によって更なる激戦区となったパドレスブルペンですが、なんとか自身の価値を示し、信用を勝ち取りたいところです。
リリーフ投手については、以下の記事を参考にしてください。
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本記事のまとめ
サンディエゴ・パドレスは、強力な先発ローテーション、タレント揃いの打線、そしてメジャー屈指のブルペン陣という3つの強さを兼ね備えた、非常に手強いチームです。
そんなパドレスを打ち崩すためには、リリーフ投入前の序盤から積極的に攻めることが重要となります。
相手チームが継投策に入る前の打者2巡目・3巡目あたりが大きなチャンスとなることでしょう。
願わくば、序盤からホームランを放つ大谷翔平流の”挨拶”に期待しておきたいところです。
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