【MLB】ブレイク・スネルとは？｜年俸・プレースタイルを紹介【サクッと選手解説】

ブレイク・スネルは、ロサンゼルス・ドジャースに所属するメジャー屈指の左腕投手です。

豪快な投球フォームから繰り出される威力のある速球と鋭い変化球で打者を圧倒し、これまでに2度のサイ・ヤング賞を受賞しました。

本記事では、そんなブレイク・スネルの基本情報、プレースタイル、そしてこれまでのキャリアや年俸、成績について、詳しく解説していきます。

ブレイク・スネルの基本情報

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ブレイク・アシュトン・スネル(Blake Ashton Snell)。

1992年12月4日生まれ、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル出身。

ロサンゼルス・ドジャースに所属する左腕投手であり、背番号は7番です。

ブレイク・スネルの経歴

ショアウッド高等学校出身のブレイク・スネルは、3年生時に63回を投げて9勝0敗、防御率1.00、128奪三振という好成績を残し、注目を集めていました。

そしてスネルは、2011年のMLBドラフトにて、タンパベイ・レイズから1巡目(全体52位)指名を受けプロ入り。

その後はマイナーリーグで着実に経験を積み、2015年オフにメジャー契約を結ぶと、翌2016年にメジャーデビューを果たします。

 

そして、2018年。遂に才能が爆発したブレイク・スネルは、自己最多となる21勝を挙げるなど、圧倒的な投球内容で自身初のサイ・ヤング賞を受賞しました。

翌2019年は怪我に苦しみ、2020年のパンデミックによる短縮シーズンを挟んで、2021年にはサンディエゴ・パドレスに移籍。

新天地でも持ち前の奪三振能力を発揮し、2023年シーズンにはキャリア最高の安定感を見せて2度目のサイ・ヤング賞を受賞します。

かくしてスネルは、メジャー全体でも数少ない複数回サイ・ヤング賞に輝いた投手の仲間入りを果たしました。

 

2024年にはサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍し、8月2日にノーヒット・ノーランを達成。

オフにオプトアウト権を行使してFAになると、現所属のロサンゼルス・ドジャースに移籍しました。

 

ブレイク・スネルの契約・年俸

ブレイク・スネルは、2024年シーズン終了後、ロサンゼルス・ドジャースと5年総額1億8200万ドル(約277億円)の契約を結びました。

2025年の年俸は、2844万ドル(約41億7千万円)です。

なお、スネルの契約には、ドジャースが多用する”後払い”が盛り込まれており、2035年から2046年までの12年間に渡り毎年550万ドル(約8千万円)が支払われることになっています。

（出典：https://www.spotrac.com/mlb/player/_/id/18356/blake-snell）

ブレイク・スネルのプレースタイル

ブレイク・スネルは、最速100マイル(約161キロ)、平均95.7マイルのフォーシームを軸に、カーブ、チェンジアップ、スライダーの3球種を織り交ぜて投げる本格派投手です。

奪三振能力が高いスネルは、2度目のサイ・ヤング賞を記録した2023年には、カーブでWhiff％(空振り率)56.3％という驚異の数字を記録。

この数字は、最低50打席以上カーブを投じた投手の中で1位であり、2位(49.5％)とは5％以上の差をつけています。

 

またスネルは、奪三振能力に加えて、四球が多いことでも知られる投手です。

例えば、2023年は、上述の通り2度目のサイ・ヤング賞を受賞したシーズンでしたが、BB％(与四球率)はなんと13.3％。この数字は、メジャー下位4％以内に入っています。

 

一方、米野球データサイト「FAN GRAPHS」の記事『Blake Snell Has Better Command Than You Think』によると、スネルの与四球の多さは制球難を意味するわけではありません。

スネルは、「リスクの低い場所に投球を外す能力」を有する投手。ギリギリを攻めるがゆえにボールカウントを取られ、”無駄な投球”に終わることもあるものの、痛打を打たれることが少ないのです。

 

他の一般的な投手とは異なるアプローチを仕掛けるブレイク・スネルの投球術に、今後はぜひご注目を。

 

2度のシーズン完走

ブレイク・スネルは、キャリアを通じて故障離脱に悩まされてきた投手。

これまでシーズンを完走できたのは、2度のみです。

なお、その2度の機会でいずれもサイ・ヤング賞を射止めています。

 

ブレイク・スネルの成績

ここでは、ブレイク・スネルのこれまでの成績について、特に印象深いシーズンを抜粋してご紹介します。

【2018年のブレイク・スネル】初のサイ・ヤング賞受賞

2018年のブレイク・スネルは、21勝5敗、防御率 1.89、WHIP 0.97、rWAR 7.5と、まさに「支配的」な成績でシーズンを終え、サイ・ヤング勝を受賞しました。

防御率の「1.89」という数字は、1973年以降のアメリカンリーグにおいては3位の好成績。また、21勝はタンパベイ・レイズの球団最多勝記録です。

 

サイ・ヤング票投票においては、30人中17人が1位票を入れており、2位のジャスティン・バーランダーとは15ポイント差をつけての受賞でした。

【2023年のブレイク・スネル】2度目のサイ・ヤング賞受賞

ブレイク・スネルは、サンディエゴ・パドレスに所属していた2023年シーズンもサイ・ヤング賞を受賞しています。

シーズン成績は、14勝9敗、防御率2.25、WHIP 1.19、rWAR 6.5。与四球数はキャリアワースト(＆リーグワースト)であり、BB9(与四球率)5.0とやや安定感に欠ける投球内容だったものの、チームを牽引する高いWARを記録しました。

 

なお、2023年の投票においては、30人中28名から1位票を獲得。

この年のナショナルリーグにおいて、唯一無二の輝きを放ちました。

 

【2024年のブレイク・スネル】ノーヒット・ノーラン

2024年のブレイク・スネルは、サンフランシスコ・ジャイアンツでその腕を振るっていました。

そして、8月2日のシンシナティ・レッズ戦。

スネルは、114球3四球11奪三振で試合を締め、自身初のノーヒット・ノーランを達成しました。

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