MLB観戦をより深く楽しむにあたり、試合中盤から終盤にかけてマウンドへ上がるリリーフ投手に対する理解は、欠かすことができません。
今回の記事では、そんなリリーフ投手の貢献度を測る記録の「ホールド」と「セーブ」について詳しくご紹介します。
それぞれの記録の重要性や定義について徹底解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
「ホールド」とは?|リリーバーの貢献度
野球の試合における勝利への貢献度を示す記録の1つとして、1986年にアメリカで考案されたのが、「ホールド」です。
これは主に、試合中盤から終盤にかけて登板し、チームのリードを守りつつ次の投手へと繋ぐ、中継ぎ役のリリーフ投手に記録されます。
ホールドが記録される条件
NPBでは「H」、MLBでは「H」や「HLD」と略されるホールドですが、記録されるためには条件があります。
前提条件
基本となる前提として、ホールドが記録されるためには、登板時に自チームがリードしている必要があります。
そして、登板した投手がリードを守り切り、次の投手にバトンを渡した時に記録されるのが、ホールドです。
「大まかな理解で十分」という方は、上記を理解しておけば問題ないでしょう。
なお、同点、あるいは負け越している状態で登板し、自チームが逆転に成功した場合は、ホールドやセーブではなく「勝ち」が記録されます。
投手の「勝ち」については以下の記事で解説しています。
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さらに詳しい条件
ホールドが記録されるためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
①3点差以内のリードで登板し、そのリードを保ったまま1イニングを投げ切る。
②2者連続本塁打で同点、または逆転される場面で登板し、1アウト以上を奪った上で、リードを保ったまま降板する。
③点差に関わらず3イニング以上を投げ、リードを保ったまま降板する。
②により、リリーフ投手は最大5点差の状況でもホールドが記録されます。
満塁の状況下で2者連続本塁打を浴びた場合、4点+1点=5点を奪われ、5点リードでも同点となるためです。
ホールドが記録されない場合
リードを保ったまま降板した場合であっても、次の投手が打たれ、自責点で同点、あるいは逆転を許した場合、ホールドは記録されません。
また、該当投手が「勝利投手」や「敗戦投手」になった場合や、「セーブ」が記録された場合も、ホールドは記録されません。
ホールドが記録される投手
ホールドは、上述のような条件より、基本的にはミドルリリーフ(中継ぎ)や、クローザーに繋ぐセットアッパーなどに記録されます。
ホールドを量産する投手は、確実に次の投手へとリードを繋ぎ、相手チームに”流れ”を渡していないという点で、チームの勝利に大きく貢献していると言えるでしょう。
近年では、リリーフ投手の総合的な評価指標の一つとして、ホールドの価値も高く評価されるようになっています。
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「セットアッパー」や「ミドルリリーフ」など、各リリーフのポジションについては以下の記事で解説しています。
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「セーブ」とは?|クローザーの貢献度
ホールドが「繋ぎの貢献」を示す一方で、試合を勝利で締めくくった投手に与えられるのが「セーブ」です。
概念自体は1960年ごろに提唱され、1973年に条文が整理されました。
また、日本(NPB)においても、翌年の1974年にはセ・パ両リーグとも導入されています。
セーブが記録される条件
セーブが記録されるためには、以下のような前提条件を満たす必要があります。
前提条件
- 勝利投手の権利を持たない。
- 勝利チームの最後の投手として登板している。
- 1/3イニング以上の投球回を記録する。
- 同点や逆転を許さず、リードを守り切り試合を終了させる。
さらに詳しい条件
セーブが記録されるためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
①3点差以内のリードで登板し、そのリードを保ったまま1イニングを投げ切って試合に勝利する。
②2者連続本塁打で同点、または逆転される場面で登板し、1アウト以上を奪った上で試合に勝利する。
③点差に関わらず3イニング以上を投げ、リードを保ったまま試合に勝利する。
上記のようなセーブが期待される状況を、「セーブ機会」と呼びます。
また、「ホールド」の条件と同じく、②によって最大5点差の状況でもセーブが記録されます。
ブローンセーブ
「セーブ機会」で登板した投手が、リードを守り切れず同点、もしくは逆転を許した場合、「ブローンセーブ(=セーブ失敗)」という記録がつきます。
「ブローン」とは、すなわち「blown(=吹き飛ばされた)」。
つまり、勝てた試合を”吹き飛ばした”という意味です。
セーブが記録される投手
基本的に、セーブは各チームの”守護神”たるクローザーが量産する記録です。
そのため、各チームのスタッツからセーブ数を見ることで、そのシーズンにおいてクローザーを任されている投手がわかります。
また、「点差に関わらず3イニング以上を投げ、リードを保ったまま試合に勝利する」という記録条件により、ロングリリーバーにセーブが記録される試合も時折見かけます。
本記事のまとめ
この記事でご紹介した「ホールド」と「セーブ」。
これらの記録は、リリーフ投手が試合のどの局面で、どのように勝利に貢献したかを具体的に示してくれます。
ホールドは、試合中盤のリードを「繋いだ」価値。セーブは、試合の最後までリードを「守り切った」価値。
いずれもチームの勝利において不可欠であり、リリーフ投手たちの専門性や貢献度を測る上で、非常に重要な指標となります。
この記事をきっかけに、MLBのリリーフ投手への理解がより深まったのではないでしょうか。
「ホールド」や「セーブ」の概念を知っていれば、リリーフ投手の価値がより具体的に見えてくるはずです。
明日からのMLB観戦では、ぜひリリーフ投手の活躍にも注目してみてください。
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