【MLB】エマニュエル・クラセとは?|年俸・プレースタイルを紹介【サクッと選手解説】

サクッと解説!エマニュエル・クラセ

クリーブランド・ガーディアンズの強力なブルペン陣を支える絶対的守護神……それが、右腕のエマニュエル・クラセです。彼が操る160キロ超えの高速カッターは、メジャーリーグの強打者たちを次々と打ち取る、まさに魔球

この記事では、そんなエマニュエル・クラセの基本情報から、その独自のプレースタイル、そしてこれまでのキャリアや成績、年俸について詳しく解説していきます。

エマニュエル・クラセとは?】

  • MLBのクリーブランド・ガーディアンズに所属する絶対的クローザー右腕
  • 最速102マイル(約165キロ)、平均球速100マイルの高速カッターでセーブを量産
  • 「究極の青田買い契約」とも言える格安年俸で、ガーディアンズのガーディアンとして君臨
目次

エマニュエル・クラセの基本情報

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エマニュエル・クラセ(Emmanuel Clase)

1998年3月18日生まれのドミニカ共和国マリア・トリニダー・サンチェス州出身。

クリーブランド・ガーディアンズに所属する絶対的クローザーであり、背番号は48番です。

クラセの経歴

エマニュエル・クラセのキャリアは、2013年に15歳でサンディエゴ・パドレスと契約したことから始まります。

当初は先発投手として育成されましたが、その後リリーフに転向し、その才能が開花しました。

 

2016年にテキサス・レンジャーズにトレードされた後、2019年にメジャーリーグデビューを果たします。そのオフには、トレードでクリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)へ移籍。この移籍が、彼にとって大きな転機となります。

 

そして2021年。クラセは、後述の高速カッターシンカーで才能を爆発させ、ガーディアンズの主力リリーバーへと定着。2022年からは絶対的なクローザーとして君臨し、MLBを代表する”守護神”の地位を確立しています。

クローザーとは?

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クラセの契約・年俸

エマニュエル・クラセは、ガーディアンズと5年総額2000万ドル(約30億円)という、リリーフ投手としては非常に異例な長期契約を2022年に結んでいます。

この契約は、現時点における彼のメジャーでの活躍を考えると破格の安さ。まさに球団による「究極の青田買い契約」であると言えます。

 

2022〜2024年までの3年間、毎年のように40セーブ以上を挙げ、最多セーブ投手に輝き続けたクラセ

そんな彼の今年の年俸は490万ドル(約7億4千万円)と、彼の実績を考慮すれば「格安」と表現する他ありません。

 

その卓越した投球能力と、「お買い得」な契約内容が相まって、クラセトレード市場で非常に価値のある選手となっています。

(出典:https://www.spotrac.com/mlb/player/_/id/32706/emmanuel-clase

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エマニュエル・クラセのプレースタイル

最速102.6マイル(165.1キロ)を記録した、平均100マイル前後の高速カッターと、平均92マイルのシンカーの2球種を軸に組み立てる投球スタイル。

 

クラセ高速カッターは、通常のフォーシーム(ストレート)とほぼ同じ球速帯でありながら、打者の手元で鋭く変化し、バットの芯を外して詰まらせるのが特徴です。

また、シンカーは沈みながら打者の内角を厳しく攻め、ゴロを誘発します。

 

クラセは、そんな2球種を巧みに投げ分けることで、打者に的を絞らせず、高いゴロ率と被本塁打の少なさを実現。

特に高速カッターは、「MLBで最も捕えにくい球の1つ」と評されるほどの質を誇ります。

エマニュエル・クラセの成績

ここでは、エマニュエル・クラセのこれまでの成績について、特に印象深いシーズンを抜粋してご紹介します。

【2024年】CY賞投票3位の支配的な成績

2024年のエマニュエル・クラセは、サイ・ヤング賞投票において、タリク・スクバルセス・ルーゴに次ぐ3位として名前が挙がるほど、クローザーとして圧倒的なシーズンを過ごしました

 

リリーフとしてトップクラスの74試合に登板したクラセは、47セーブを挙げ、3年連続のセーブ王のタイトルを獲得。

74.1回を投げたクラセは、防御率 0.61WHIP 0.66WAR 4.4と、まさに支配的

 

なお、2024年のレギュラーシーズンにおいて、1セーブ以上挙げた投手の中で防御率0点代を記録したのは、エマニュエル・クラセ唯一人です。

この年にあまりにも鮮烈な活躍を収めたクラセは、サイ・ヤング賞のみならず、MVP投票においても票を獲得。その結果、最終順位は11位でした。

 

【2025年】序盤に転けるも…?

2025年のエマニュエル・クラセは、シーズン序盤の4・5月こそ月間防御率6.75と炎上気味だったものの、以降は立て直し、安定した投球を続けています。

 

一方、日本時間7月27日のロイヤルズ戦において、延長戦10回裏のセーブ機会に登板したクラセは、まさかの逆転サヨナラ本塁打を浴び、ブローンセーブ(セーブ失敗)かつ敗戦投手に。

なお、その日はダブルヘッダーであり、夜の試合でも登板したクラセは、無事セーブを記録しています。

 

いささか精彩を欠くシーンも散見されるものの、ほとんどの場合は安定した”守護神”として役割を全うしているクラセ。今後の活躍も目が離せません。

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この記事を書いた人

WEBライターのしらさわです。
旅行代理店での予約業務に従事しているため、鮮度の高い最新の旅行情報をお届けします。
滋賀県生まれ、滋賀県育ち。
滋賀はもちろん、近畿圏の観光情報もお任せあれ。
最近はMLB観戦にどハマりしています。

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