【MLBトレード速報】ドジャースが”最強守護神”クラセを獲得か｜トレード期限目前！

いよいよMLBのトレードデッドラインが、日本時間8月1日(金)に迫ってきました。

各球団がポストシーズン進出、そしてワールドシリーズ制覇に向けて最後の補強を行う中、常に優勝を狙うロサンゼルス・ドジャースの動向に大きな注目が集まっています。

 

投手事情に難があり、直近ではクローザーのタナー・スコットが負傷離脱してしまったドジャースにとって、ブルペン補強は急務。

そんな中、熱心に囁かれているのが、クリーブランド・ガーディアンズの絶対的クローザー、エマニュエル・クラセのトレード獲得に関する噂です。

果たしてこの大型トレードは、実現するのでしょうか。

本記事では、ドジャースの補強ニーズとガーディアンズの思惑、そしてクラセの魅力に迫ります。

なぜ今、エマニュエル・クラセなのか

エマニュエル・クラセは、MLBでも屈指のクローザー。

彼の持ち味である最速165km/hの高速カッターは、打者のバットを粉砕し、三振の山を築きます。

まずは、そんなクラセの成績から見ていきましょう。

エマニュエル・クラセの成績

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エマニュエル・クラセ(クリーブランド・ガーディアンズ)の成績は、以下の通りです。

前年(2024年)の投手成績

2024年のクラセは、47セーブ、防御率0.61、WHIP 0.66と、まさに支配的な数値を残し、セーブ王を獲得(2022年から3年連続)。

また、この年は2022年以来2年ぶりに最優秀救援投手賞を受賞した他、オールMLBファーストチームにも選出されています。

ERA	Sv	K/9	BB/9	WHIP
0.61	47	7.99	1.21	0.66

2025年の投手成績

シーズン序盤の4・5月こそ月間防御率6.75と炎上気味だったものの、以降は立て直し、現在の成績にまで落ち着きました。支配的な投球は健在であり、クローザーとして相応しい活躍を続けています。

ERA	Sv	K/9	BB/9	WHIP
3.23	24	8.9	2.3	1.23

※2025年7月25日時点。

クラセの契約状況

エマニュエル・クラセは、クリーブランド・ガーディアンズと5年総額2000万ドル(約30億円)の契約を結んでいます。[出典：Spotrac.com]

比較対象として、タナー・スコットがクローザーとしてドジャースに加入した際の契約は、4年総額7200万ドル(約112億円)。[出典：Spotrac.com]

クラセの平均年俸が400万ドルであることに対し、スコットの平均年俸は1800万ドルと、その差は4倍以上。

それゆえに、クラセとガーディアンズとの契約は「究極の青田買い契約」とも名高く、ガーディアンズにとっては経営を圧迫しない”コスパの良い”スター選手であると言えます。

クラセについて

エマニュエル・クラセについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。

 

ドジャースのブルペン事情

今季のドジャースは、先発ローテーションこそ山本由伸、タイラー・グラスノー、そして故障から復帰する投手たちによって強固な布陣を築きつつありますが、ブルペン、特にクローザーのポジションには不安要素が残っています。

現在のブルペンには、いわゆる「絶対的な守護神」たるクローザーが不在の状態です。

 

本記事冒頭でも述べた通り、不安定ながらもこれまでクローザーを務めてきたタナー・スコットは、まさかのIL入り(負傷離脱）。

ポストシーズンを勝ち抜くためのクローザーを探していたところ、決定的かに思われたリーグ優勝にも暗雲が立ち込め始めてしまいました。

 

現時点で最も頼れるリリーフ投手、アレックス・ベシアに加えて、間も無くの戦列復帰となるブレイク・トライネンやエバン・フィリップスの存在により、セットアッパーは磐石の布陣です。

そんな状況ゆえに、エマニュエル・クラセのような”絶対的クローザーの確保”は、ドジャースの急務となっています。

 

ガーディアンズ側の思惑

一方のクリーブランド・ガーディアンズ側に、本記事にて既に述べたような「究極の青田買い契約」を結んでいるクラセを、放出するメリットはあるのでしょうか。

現在のガーディアンズは、ア・リーグ中地区で2位につけているものの、1位のデトロイト・タイガースとは大きく引き離されている状況です。

米野球データサイト「BASEBALL REFERENCE」が発表している、「2025 Major League Baseball Playoff Odds」によると、ガーディアンズがポストシーズンに進出する確率は、わずか6.4％。

 

仮にクラセを放出した場合、そのわずかな可能性もほとんど捨て去ることとなりますが、チームを長期的に見た場合、即戦力となる若手選手や、複数の有望株(プロスペクト)の獲得も必要となります。

ガーディアンズにとってのクラセは、まさに絶好の交渉材料。

ドジャースが提示するパッケージによっては、トレードの実現も十分にあり得るのです。

 

本記事のまとめ

本記事でご紹介したように、ドジャースとガーディアンズの間で、エマニュエル・クラセのトレードが成立する可能性は十分にあります。

ここまでのドジャースは、「勝つために必要な補強」に投資を惜しまない姿勢を見せてきました。

 

トレードデッドラインまで、残り時間はわずか。

水面下で激化しているであろう交渉は、果たしてまとまるのでしょうか。

もしクラセがドジャースに加入すれば、そのブルペンは盤石となり、ワールドシリーズ制覇への道が大きく開かれるでしょう。一方で、ガーディアンズは、将来を見据えた大きな一歩を踏み出すことになります。

 

日本時間8月1日のトレードデッドラインまで、MLBの動きから目が離せません。

 

(追記)野球賭博への関与疑惑

7月28日、エマニュエル・クラセに野球賭博への関与の疑いが浮上し、8月31日にまで”休職”となることが発表されました。これは懲罰の扱いではなく、あくまで”有給休暇”の扱いであるとのこと。

一方で、このスキャンダルの影響により、実質的にトレードの可能性は潰えたと考えて良いでしょう。

引き続き、ドジャースのトレードの行方に注目しておきたいところです。

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