ヤンキースが2名の守護神を追加補強|最強ブルペン構築へ【MLBトレード速報2025】

ヤンキースが2名の守護神を獲得!

トレード・デッドライン目前の現地時間7月31日、ニューヨーク・ヤンキースが、デービッド・ベッドナーカミロ・ドバルの2名を獲得しました。両者はどちらも元所属チームで”守護神”を務める、強力なリリーフ投手。

対価として放出されたのは、ヤンキース傘下のプロスペクトたち合計7名です。

 

本記事では、ベッドナードバルについてご紹介しつつ、ヤンキースの狙いについて解説していきます。

【今回の移籍について】

  • パイレーツからクローザーのデービッド・ベッドナーを獲得。
  • ジャイアンツからクローザーのカミロ・ドバルを獲得。
  • 両社はどちらも’23年に39セーブを挙げ、リーグのセーブ王に輝いている
  • ヤンキースには既にデビン・ウィリアムズ、ルーク・ウィーバーと2名のクローザーが在籍。
  • ポストシーズン進出に向けて、ヤンキースは確固たる終盤力を得た。
目次

ヤンキースが2名の守護神を獲得

冒頭でもご紹介した通り、ニューヨーク・ヤンキース2名の守護神を新たに迎え入れました。

デービッド・ベッドナー

この投稿をInstagramで見る

 

New York Yankees(@yankees)がシェアした投稿

【移籍元】ピッツバーグ・パイレーツ

2019年にサンディエゴ・パドレスでメジャーデビューを果たしたベッドナーは、’21年からパイレーツに所属し、チームのクローザーとして定着。

’22、’23年はオールスターに選出されており、特に’23年は39セーブナショナルリーグのセーブ王に輝きました

移籍前時点の成績は、2勝5敗17S防御率2.37WHIP 1.11と好調をキープしています。

 

ベッドナー獲得のため、ヤンキースは球団内プロスペクト8位のラファエル・フローレス、同14位のエッジグリーン・ペレス他、合計3名を放出。

地区優勝はおろか、ポストシーズンも危ぶまれている現状を打破するため、複数の若手有望株を切る格好となりました。

 

カミロ・ドバル

この投稿をInstagramで見る

 

New York Yankees(@yankees)がシェアした投稿

【移籍元】サンフランシスコ・ジャイアンツ

WBC代表経験もあるドミニカ出身のカミロ・ドバルは、2021年にジャイアンツでメジャーデビューを果たしました。

翌年にはクローザーとして定着し、27セーブ。さらに翌年の’23年は、ベッドナーと同じく39セーブを記録し、ア・リーグセーブ王に輝きました。また、同年にはオールスター初出場も果たしています。

 

今季成績は、4勝2敗15S防御率3.09WHIP 1.20

’24年から四球が多く、多くの走者を許しているものの、比較的安定したシーズンを送っている印象です。

 

なお、ドバル獲得のため、ヤンキースは球団内プロスペクトランキング19位のトリスタン・ヴリエリング、同25位のヘスス・ロドリゲス他、合計4名を放出しています。

ヤンキースのこれまでとこれから

これまでのヤンキース|2人のクローザー

まずは、これまでのヤンキースのブルペン事情をおさらいします。

 

2025年シーズン序盤のヤンキースは、新加入のデビン・ウィリアムズをクローザーに据え、昨季後半からクローザーを任されていたルーク・ウィーバーをセットアッパーとして起用していました。

まさかの乱調

「エアベンダー」と呼ばれるチェンジアップが武器のウィリアムズは、2024年まではミルウォーキー・ブリュワーズに在籍。主にクローザーを務めた’22〜’24年は、3年連続で1点台の防御率と、まさに支配的な成績を残していました。

そして’25年、満を持してヤンキースにやってきたウィリアムズでしたが、まさかの大乱調。

4月終了時点で、0勝2敗4S、防御率 9.00、1度のブローンセーブ(=セーブ失敗)と、スタートダッシュに失敗してしまったのです。

 

一方のウィーバーは、4月終了時点で自責点は0と、昨季から好調を維持していました。

両者の状態を見たアーロン・ブーン監督は、5月は両者の役割を入れ替えて様子を見ることとします。

ウィーバーの離脱

5月のウィーバーは、相変わらず好調を維持。

1度のブローンセーブを喫するも、その他のセーブ機会はいずれも抑えており、5月終了時点の防御率は1.05と、MLB全体でもトップクラスの成績です。

しかし、このタイミングで、好調だったウィーバーが左ハムストリングの負傷によって離脱。

 

再びウィリアムズがメインのクローザーとして起用されることになります。

2人のクローザー

クローザー復帰後のウィリアムズは、防御率こそ下がらないものの、セーブ機会で期待に応え、復権を果たしつつありました。

対するウィーバーも、ILからの復帰後はやや不安定さを見せており、7月は2度のブローンセーブを記録。

 

後半戦に入り、”終盤の不安定さ”がヤンキースの”弱み”となりつつありました。

現時点では地区2位であり、「王者奪還」どころか、ポストシーズン進出にも黄信号が点っているヤンキース

 

そんな状況であるからこそ、絶対的な終盤力を構築するべく、2人の守護神の獲得に至ったものと思われます。

 

これからのヤンキース

ヤンキースは、今回のトレードで、デービッド・ベッドナーカミロ・ドバルという2名の守護神”を獲得しました。

既存のクローザーであるデビン・ウィリアムズルーク・ウィーバーを合わせて、合計4名の「守護神クラス」の投手が揃ったことになります。

 

メジャー屈指の強力な布陣でブルペンを固めたヤンキースは、試合終盤を制する「確固たる終盤力」を手に入れました。特にポストシーズンでは、接戦を勝ち抜くために絶対的なブルペンが不可欠です。

複数の守護神を状況に応じて使い分けることで、指揮官のアーロン・ブーン監督は、より柔軟かつ効果的な継投策を講じることが可能となります。

今後の試合においては、主に上述の4名が勝ちパターンを担っていくことでしょう。

 

本記事のまとめ

ニューヨーク・ヤンキースは、トレード・デッドラインで守護神クラスの投手を一挙に2名獲得するという、大きな動きを見せました。

有望な若手プロスペクトを複数放出してまで「今」の勝利を選んだヤンキース。

これは、「なんとしてでもポストシーズンに進出し、ワールドシリーズを制する」という強い決意が表れたトレードと言えるでしょう。

今後のヤンキースは、”試合終盤”に注目する必要がありそうです。

その他のトレード情報

あわせて読みたい
ドジャースの移籍情報まとめ|ダスティン・メイも放出【MLBトレード速報2025】 トレード・デッドライン直前、様々な動きを見せたロサンゼルス・ドジャース。 本記事では、最終的に放出された選手と獲得した選手を一覧でまとめました。 【ドジャース...
あわせて読みたい
ドジャースがアウトマンを放出し、ツインズの救援投手を獲得【MLBトレード速報2025】 トレード・デッドラインが目前に迫る中、またロサンゼルス・ドジャースが動きました! MLB.comの記者によると、ドジャースはミネソタ・ツインズとの間でトレードを成立...
あわせて読みたい
ドジャース宿敵メッツがライアン・ヘルズリーを獲得【MLBトレード速報2025】 トレード・デッドライン目前、7月30日(日本時間7月31日)、セントルイス・カージナルスの絶対的守護神であるライアン・ヘルズリーが、ニューヨーク・メッツに移籍すると...
あわせて読みたい
ドジャース、衝撃の三角トレード!|控え捕手を放出し若手投手を獲得【MLBトレード速報2025】 トレード・デッドライン目前の7月30日(日本時間7月31日)、遂にドジャースが動きました。   MLB.comの記者によると、ロサンゼルス・ドジャース、タンパベイ・レイズ...
あわせて読みたい
マリナーズがユジニオ・スアレスを獲得!|大谷翔平のライバルはア・リーグへ【MLBトレード速報2025】 トレード・デッドライン目前の7月30日(日本時間7月31日)、ユジニオ・スアレスが、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからシアトル・マリナーズへと移籍するとの情報が飛び...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WEBライターのシロイです。
旅行代理店での予約業務に従事しているため、鮮度の高い最新の旅行情報をお届けします。
滋賀県生まれ、滋賀県育ち。
滋賀はもちろん、近畿圏の観光情報もお任せあれ。
最近はMLB観戦にどハマりしています。

目次