台湾の北部に位置する「基隆(キールン)」は、”台北の外港”として様々な船が立ち寄る港町です。
台北からほど近く、どこかレトロな雰囲気を残す基隆は、人気寄港地の1つ。
本記事では、そんな基隆の基本情報や周辺観光スポットの他、多くのクルーズ船が寄港する理由などを徹底解説します。
基隆|どんな街?

台北|Photo by iStock
【基隆の基本データ】
所属:中華民国 台湾省
面積:133㎢
人口:36.8万人/言語:中国語
通貨:ニュー台湾ドル(NTD)
日本との時差:-1時間
基隆は、台湾北部の主要な港湾都市です。
年中温暖で雨が多いことから「雨の港」や「雨の港」とも呼ばれる基隆は、どこかノスタルジックな雰囲気も漂う独特な街。
港を中心に発展した街並みはコンパクトにまとまっており、徒歩や公共交通機関で効率的に観光を楽しめます。
特に、港に面した一角に広がる廟口夜市は、街の活気と食文化の中心地であり、地元の人々だけでなく、観光客からも愛される基隆の顔となっています。
基隆|周辺おすすめ観光スポット
ここでは、基隆周辺のおすすめスポットを3つご紹介しています。
クルーズ旅行などで基隆に訪れる際は、ぜひ参考にしてください。
基隆廟口夜市
基隆周辺の観光でおすすめしたいのが、「廟口夜市」です。
「廟口夜市」は台湾グルメの宝庫として知られており、文字通りの夜だけではなく、昼間でも賑わっているのが特徴。
路地には所狭しと屋台が並んでおり、活気あふれる雰囲気の中で、地元の人々からも愛されるB級グルメを堪能できます。
各屋台には番号が振られているため、事前に調べて番号を控えておくのが吉!
ディープな美食の数々が、あなたの来訪を待っています。
台北市内
基隆から台北の中心地までは、公共交通機関を利用してわずか40分ほど。
クルーズ旅行の限られた寄港時間の中で、「大都市へのアクセスの良さ」は非常に大きな魅力です。
台北には、地上101階建てのアイコン的建物「台北101」や、世界4大博物館の一角「国立故宮博物院」、歴史あるレトロな街並みが続く「迪化街(てきかがい)」など、ぜひ立ち寄りたい観光地が盛りだくさん。
時間が許すのであれば、「士林夜市」や「饒河街夜市」にも立ち寄りたいところ。
九ふん

九ふん|Photo by iStock
人気映画のモデルになったとも囁かれる「九ふん」は、独特な雰囲気を纏う、ここでしか味わえない街並みが特徴の観光地です。
基隆からは乗り換えなしのバス1本。
降車地の「九份派出所」または「九份老街」までは、片道1時間ほどです。
人気の時間帯は、提灯が灯り出す夕方から夜にかけて。
一方、クルーズ旅行の寄港中に訪れる場合、時間の制約上、日中の観光となります。
基隆|なぜ寄港する船が多い?
日本において、外国船籍は日本国内で完結するツアーを組むことができません。
これは、旅客・貨物の運送において、世界的に広く採用されている「カボタージュ規制」によるもの。
そんな規制を逃れるべく、外国船籍で日本発着クルーズを運行する各社は、日本国外への寄港を最低1回挟んでいるのです。
上述の「カボタージュ規制」は、以下の記事でより詳しく解説しています。

本記事のまとめ
本記事では、外国船の日本発着クルーズにおいて寄港地となることが多い「基隆」をご紹介しました。
寄港地を観光する際は、クルーズ会社がオプションで用意しているツアーの利用もおすすめです。
ただし基隆は、本記事でも記載した通り、台北まで1時間ほどの好立地にあります。
バスに揺られ、自分自身のペースで観光を楽しむのも、様々な地を巡ることができる”クルーズ旅”の醍醐味です。
「よいたび。」クルーズ特集
「よいたび。」では、新しい旅のスタイルである「クルーズ旅行」の魅力を広めるため、様々な記事を作成・公開しています。
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