「Explore to Inspire – 感動の待つ冒険へ -」
フランス唯一の旅行会社「PONANT(ポナン)」は、そんな哲学の下、数多くのゲストを刺激と魅力に満ちた”自然”へと送り届けてきました。
そんなポナンによって運行される「シスターシップ」シリーズは、ラグジュアリー客船でありながら極地探検を前提に建造された、世界初の客船です。
巨大船では寄港不可能な小さな港。
人里離れた秘境の地。
そして、”極地”たる北極・南極……。
「シスターシップ」に名を連ねる4隻は、知的好奇心を満たす冒険の数々を、ラグジュアリーな空間に居ながらにして叶えてくれるクルーズ船です。
本記事では、そんな「シスターシップ」シリーズについて詳しくご紹介します。
シスターシップ|概要

シスターシップ(ロストラル)|画像提供©︎PONANT
「シスターシップ」は、冒頭でも述べた通り、ラグジュアリークラスの極地探検船として建造された世界初の客船です。
フランス発の同船は、ミシュラン三つ星クラスの美食とラグジュアリーブランドによるスパを楽しめる洗練された船内にありながら、手付かずの自然を求めて航海する唯一無二の客船。
以下では、そんな「シスターシップ」シリーズのさらなる特徴に迫ります。
客船一覧
ロストラル、ル・ソレアルの2隻は、これまでに日本発着クルーズも実施。フランスが誇る美しき美食の客船を、日本から楽しむことができます。
シップデータ
以下に、「シスターシップ」シリーズのシップデータをまとめました。
船籍:フランス
巡航速度:14kn (25.9km/h)
総トン数:10,990gt
全長:142m/全幅:18m
乗客定員:264名※/乗組員数:145名
※ル・リリアルは244名
総室数は134室、乗客定員が264名と抑えられた小規模客船群である「シスターシップ」。
※ル・リリアルは122室/244名
南極クルーズ実施時には乗客定員が200名に絞られるため、よりスペーシャスかつきめ細かなサービスが期待できます。
また、「シスターシップ」シリーズ各船は耐氷船であり、砕氷能力はないものの、氷の浮かぶ海も航行することができる仕様です。

ポナンの砕氷船
北極海や南極海の氷を割り砕いて進む、世界初のラグジュアリー観光砕氷船「ル・コマンダン・シャルコー」については、以下の記事でまとめています。


シスターシップ|特徴
ここでは、「シスターシップ」シリーズの特徴をご紹介します。
安心・安全な極地体験
ポナンの各クルーズ船には、およそ10〜15名からなる「エクスペディションチーム」が乗船しており、ゲストを安心・安全に極地へと誘います。
※ル・コマンダン・シャルコーでは20名が乗船。
例えば、数十回以上にも及ぶ極地経験を持ち、刻一刻と変わりゆく自然環境を読み解く、チームの責任者たるエクスペディションリーダー。
上陸中の体験全体を調整する、エクスカーションマネージャー。
長年の経験を持つ、アクティビティガイド。
そして、各分野の専門家たる、ナチュラリストガイド。
自然を熟知した歴戦のスタッフ達による万全の布陣で、厳しい環境下であっても安全に、忘れられない極地体験が実現します。
南極探検を心ゆくまで
「シスターシップ」シリーズの客船は、一度の航海で244〜264名までのゲストが乗船可能です。
一方、南極クルーズ実施時には、定員数が200名に引き下げられます。
これは、「南極上陸は一度に100人まで」という南極条約に対応するため。
定員数を200名とすることで、全てのゲストは遅くとも2巡目には南極に上陸できるため、より少ない待ち時間で、より長い時間を南極大陸で過ごせるのです。
日本人ウェルカム
「シスターシップ」シリーズのクルーズ船は、過去にロストラル、直近ではル・ソレアルが日本に配船されています。
その他、極地クルーズでは「日本人ガイド乗船日」や「日本人コーディネーター乗船日」が設定されているなど、日本人市場を重要視しているポナン。
後述の「クルーズサロン」に参加することで、ポナンの魅力を直接知ることができます。
【ポナン・クルーズサロン】
ポナンは、日本でも独自のクルーズ説明会を開催しています。
次の予定は、2025年11月27日に東京都で予定されている「第9回ポナン・クルーズサロン」。
予約や詳細の問い合わせは、ポナンの公式サイトから。
シスターシップ|施設
ここでは、「シスターシップ」シリーズの魅力的な船内施設の一部をご紹介します。
パブリックエリア
レセプション(受付)


受付|画像提供©︎PONANT
「シスターシップ」のレセプションは、気取らない豪奢さが特徴的な大人の空間。
デザイン性の高い空間は、出航に向けた期待感を一気に高めてくれます。
ポナンのクルーズ船でインテリアデザインを担当しているのは、日本でも「クラブメッド トマム」の客室デザインなどで知られる、建築家のジャン=フィリップ・ニュエル氏。
その他、ファブリックやルームフレグランス、バスルームコレクションに至るまで、船内随所にポナンのこだわりが光ります。
ウェルネスエリア


ウェルネスエリア|画像提供©︎PONANT
ウェルネスエリアでは、フランス発のスキンケアブランド「SOTHYS™」と提携したスパや、ラグジュアリーヘアケアブランド「ケラスターゼ」、化粧品ブランド「ロレアル パリ」によるサロンなどが揃い踏み。
幅広いトリートメントやマッサージ、ヘア スタイリング サービスが受けられます。
フィットネスルームも完備されており、健康志向の方にも最適です。
プール


プール|画像提供©︎PONANT
船尾には、大海原を望む開放的なプールデッキが配されています。
オープンエアバーが併設。船長主催のカクテルパーティーは、このプールデッキで行われます。
その他、上記以外にも、白を基調とした明るい雰囲気のメインラウンジや、レクリエーションエリアにあるゲーム機器を備えた「キッズクラブ」、パノラマテラスとアクセス可能なパノラマラウンジなど、様々な施設が備わっています。
レストラン
「シスターシップ」のレストランでは、コンサルティング会社「デュカス・コンセイユ」の協力・監修の下、世界的シェフであるアラン・デュカス氏のコンセプトを生かした料理が提供されています。
洋上でミシュラン三ツ星クラスのフレンチを食す体験は、ポナンのクルーズ船ならではです。
ガストロノミックレストラン


レストラン|画像提供©︎PONANT
「ガストロノミック・シップ(食通の船)」としても知られているポナンの客船において、船内での食事は航行中最大の楽しみの1つ。
デッキ2の奥に位置する「ガストロノミックレストラン」では、フランス料理はもちろん、その他各国の料理が提供されています。
ワインセラーも完備されているため、目にも美しい料理の数々と厳選されたワインと合わせることも。
また、デッキ6のグリルレストランでは、ビュッフェ形式の朝食と昼食、テーマディナーなどが提供されています。
特にビュッフェでは、寿司などの日本食や、パスタを用いたイタリアンも並ぶとか。
飽きようにも飽きられないほどの美食の数々が、あなたの乗船を待っています。
シスターシップ|客室
「シスターシップ」シリーズの客室タイプは、以下の通りです。
- オーナーズ スイート
- プレステージ スイート※「ル リリアル」除く。
- デラックス スイート
- プレステージ ステートルーム
- デラックス ステートルーム
- スーペリア ステートルーム
- プリビレッジ スイート※「ル リリアル」のみ
- グランドデラックス スイート※「ル リリアル」のみ
- グランドプリビレッジ スイート※「ル リリアル」のみ
全室オーシャンビューであり、客室クラスとしては一番下の「スーペリア ステートルーム」であっても、外がよく見える角窓が配されています。
なお、「デラックス ステートルーム」以上のクラスであれば、全室プライベートバルコニー付。
空室があれば、ぜひバルコニーの付く「デラックス ステートルーム」以上を利用したいところ。
客室の特徴


スーペリアステートルーム|画像提供©︎PONANT
「シスターシップ」シリーズの客室は、白を基調とした明るい色合いに、青いアクセントが加えられた洗練されたイメージ。
客室タイプを問わず、シャワーとトイレがセパレート式であり、細部までゲストの”過ごし方”に寄り添ったデザインとなっています。
「よいたび。」のおすすめ客室


プレスティージ ステートルーム|画像提供©︎PONANT
同じステートルームであっても、スーペリアよりはデラックス、デラックスよりはプレスティージタイプがおすすめ。
本記事にて既にご紹介の通り、スーペリアからデラックスに客室クラスをアップすることで、プライベートバルコニーが付きます。
そして、さらにデラックスからプレスティージへと客室をアップする際のメリットは”眺望”です。
デラックスのバルコニーへの動線は角窓+ドアの構造ですが、プレスティージなら床から天井まで全面ガラス張りのスライドドア。より客室内からの視界が開け、雄大な極地の景色を余すことなく楽しめます。
また、「プレスティージ ステートルーム」はデッキ5、あるいはデッキ6に位置しており、単純に高い位置から景色を見渡すことができる点も強みです。
ちなみに、ル・ボレアルなら「デラックス スイート」以上、ル・ソレアルなら「プレスティージ スイート」以上の客室であれば、全客室バスタブ&シャワー付き。
極地探検による疲れをプライベート空間で癒やしたい方は、上記客室がおすすめです。
シスターシップ|その他情報


シスターシップ(ロストラル)|画像提供©︎PONANT
ここでは、「シスターシップ」シリーズの予約方法や注意事項についてまとめています。
予約方法
「シスターシップ」シリーズでの船旅は、ポナン公式サイトから予約可能です。
また、同シリーズの一部客船が実施している「日本発着クルーズ」については、以下のデジタルパンフレットページをご参照ください。
コンシェルジュデスク
「PONANT コンシェルジュデスク」では、メインとなるポナンの各クルーズはもちろんのこと、ウシュアイアまでの航空券やホテル、送迎などが手配可能です。
手配内容には現地オプショナルツアーも含まれており、至れり尽くせり。
自分だけの極地ツアーを実現させたい方は、ぜひ「PONANT コンシェルジュデスク」の利用をご検討ください。
ドレスコード
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Photo by iStock
船長主催のウェルカムカクテルパーティーとフェアウェル・ガラ・ディナーでは、フォーマルな装いで。
……とは言っても、堅苦しく捉える必要はありません。
ポナンのフォーマルにおいて、例えば男性のネクタイ着用は任意。
”普段と違うおしゃれを楽しむ日”と捉え、自分を表現してみては。
フランス流の洗練された空間で、いつもと違う自分を存分に解放しましょう。


代金に含まれるもの
「シスターシップ」シリーズのクルーズ代金には、以下の内容が含まれています。
- 船室の利用
- 乗船中のすべての食事(乗船日の夕食〜下船日の朝食)
- 港湾施設使用料(ポートチャージ)・政府関連諸税
- 船長主催のウェルカムカクテルパーティーとフォーマルディナー
- 毎日補充される船室のミニバー
- 「オープンバー」のドリンク類
※グラスワイン、ハウスシャンパン、プレミアムブランド除く。 - ウェルネス・エリアの利用(フィットネスルーム、温水プール)
- ゾディアックボートの利用
- 操舵室見学
- 夜開催のエンターテイメントなどのイベント
- 24時間のルームサービス
- エクスペディションチームの同行
※「エクスペディション」と表示されたクルーズ - 英語での船内レクチャーの同行
※「船内レクチャー」と表示されたクルーズ - ダイブマスターの同行
※「ダイバー乗船」と表示されたクルーズ - ウォータースポーツアクティビティ
※スキューバダイビング除く
※現地当局の許可と、船長による安全確認が必要 - 保護地区への入場料
- 無制限の船内Wi-Fi
※一部地域(船舶の衛星通信を遮るエリアなど)では利用できない場合もあります。
南極クルーズの特典
- 南極大陸上陸時に着用するパルカ(防寒ジャケット)
- 極地の条件に適応した長靴の貸し出し
上記以外にも、プランによってはホテルでの前泊や、宿泊に伴う夕朝食、空港送迎、フライト、船までの送迎などが料金に含まれる場合もあります。
詳細は各プランの「クルーズ代金に含まれるもの」をご確認ください。
代金に含まれないもの
基本的に、以下の内容はクルーズ代金に含まれません。
- クルーズ前後のオプションプログラム
- ビザ取得費用や出入国税
- 船員、現地ガイド、運転手へのチップ
- 荷物の取り扱いにかかる費用
- グラスワイン、ハウスシャンパン、プレミアムブランドドリンク
- ランドリーサービス、ヘアサロン、スパのトリートメント
- 船内の個人的な出費
- 診察室での受診、処方箋発行
- キャンセル料、帰国費用、医療保険など
上記以外にも、別途費用が必要になる場合もあるため、クルーズ参加前のチェックをお忘れなく。
その他、代金に関する不明点は乗船前のお問い合わせを推奨します。
船内通貨
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Photo by iStock
ポナンのクルーズ船内では、基本的にユーロが公式通貨となります。外貨からの両替は不可です。
※「ル・ポール・ゴーギャン」は米ドル
支払い方法は現金とクレジットカードの2種類。乗船日にはクレジットカードの登録が必要です。
船内で有料サービスを利用した場合、下船前日の夜に届く請求書をもとに、クレジットカード、または現金での清算となります。
以下からは、クルーズ会社「PONANT(ポナン)」について簡単にご紹介します。
PONANT(ポナン)とは?


画像提供©︎PONANT
「PONANT(ポナン)」は、日本を含む世界各地にフランス流の空間、美食、サービスを提供している、フランスで唯一のクルーズ会社です。
そんなポナンを語る上での重要なキーワードが、「Luxury Expeditions(ラグジュアリー・エクスペディション)」。
「エクスペディション・クルーズ」とは、南極や北極、アマゾン川などに代表される、”手付かずの自然あふれる秘境”を訪れる、知的好奇心を大いに刺激する究極のクルーズスタイルを指します。
そんな「エクスペディション・クルーズ」を、ラグジュアリー客船で実現(=ラグジュアリー・エクスペディション)した先駆けの企業こそ、「PONANT (ポナン)」なのです。
ポナンの客船
以下では、ポナンが運行する魅力的な客船(シリーズ)を簡単にご紹介します。
ル・ポナン
「ポナンの原点」たる帆船「ル・ポナン」は、乗客定員32名の小規模客船です。
1991年に就航した同船は、2021年に大改装を実施。
プライベートヨットかのような優雅な船旅が実現します。
「シスターシップ」シリーズ


シスターシップ(ロストラル)|画像提供©︎PONANT
4隻からなる「シスターシップ」シリーズは、世界で初めて”ラグジュアリークラスの客船”として極地航海を前提に建造されたクルーズ船です。
同シリーズに名を連ねる「ル・ソレアル」では、日本発着クルーズも設定されています。


「エクスプローラー」シリーズ


エクスプローラー(ル・ラペルーズ)|画像提供©︎PONANT
「エクスプローラー」シリーズは、本記事執筆時点で6隻が就航している、9,900総トンのスモールシップシリーズです。
最大の特徴は、世界初の”水中ラウンジ”である「ブルー・アイ」。
同シリーズに名を連ねる「ル・ジャック・カルティエ」では、日本発着クルーズも設定されています。


ル・ポール・ゴーギャン


ル・ポール・ゴーギャン|画像提供©︎PONANT
画家のポール・ゴーギャンは、”人工的なものからの逃避”と”原始的な自然への強い憧れ”から、タヒチへと行き着きました。
そんなゴーギャンの名を冠した「ル・ポール・ゴーギャン」は、彼が数多くの傑作を残したタヒチを含む、フランス領ボリネシアと南太平洋の島々を巡るクルーズ船です。
日本には配船されておらず、全日程タヒチ島パペーテ発着ですが、一部日程には「日本人コーディネーター乗船出発日」(※)が設定されています。
※日本人ゲストが10名以上乗船している場合に限る。


ル・コマンダン・シャルコー


ル・コマンダン・シャルコー|画像提供©︎PONANT
「ル・コマンダン・シャルコー」は、ラグジュアリー客船としては世界初の「砕氷船」です。
自船の力だけで氷の海を割り砕き悠々と進む姿は、まさに圧巻。
そんな「ル・コマンダン・シャルコー」の魅力は、以下の記事で詳しく解説しています。


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