ユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸。
これらの大陸は、日本から海路・空路で比較的簡単にアクセス可能であり、多くは直行便も就航しています。
一方で、6番目の大陸たる「南極大陸」へのアクセスは、決して容易ではありません。
乗り継ぎに乗り継ぎを重ね、”絶叫する60度”とも揶揄される南緯60度を超えていく必要があります。
今回は、本サイトの別記事でも取り上げている「南極クルーズ」への参加にあたり、日本から南極へのルートを徹底解説。
南極旅行に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
【南極クルーズ】南極への道のり
果てしなく手付かずの自然が広がる、氷の大地「南極」。
ここでは、日本から南極へ至るための道のりをご紹介します。
南極への道①|〜ブエノスアイレス
日本から南極に向かうためには、まずはアルゼンチンの首都・ブエノスアイレスの「エセイサ国際空港」を目指す必要があります。
大まかなルートは、北米かヨーロッパを経由する2種類です。
以下に、それぞれのルートをまとめました。
北米ルート
北米から向かう場合、ヒューストン、ダラス、アトランタ、ジョン・F・ケネディ国際空港などが主な経由地となります。
フライト時間は、【日本→北米】が約12時間、【北米→ブエノスアイレス】が約10時間です。
乗り換え時間を加味せずとも、およそ丸1日をブエノスアイレスへの移動に費やすこととなります。
ヨーロッパルート
ヨーロッパから向かう場合、フランクフルト国際空港(ドイツ)、レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(イタリア)、シャルル・ド・ゴール国際空港(フランス)などが主な経由地となります。
フライト時間は、【日本→ヨーロッパ】が約14.5時間、【ヨーロッパ→ブエノスアイレス】が約14時間です。
こちらも北米経由同様、丸1日以上の時間がかかります。
ブエノスアイレスでの移動
ブエノスアイレス到着後、基本的には1泊を挟み、次の日から再び移動開始となります。
次なる出発地となるのは、北米/ヨーロッパから到着した「エセイサ国際空港」ではなく、「ホルヘ・ニューベリー空港」。
空港間移動は、空港バスやレミース(定額制ハイヤー)、タクシーの利用などの手段があります。

空港バスかレミースの利用を強くおすすめします。
南極への道②|〜ウシュアイア
次に、ブエノスアイレスのホルヘ・ニューベリー空港から、国内線でウシュアイア空港へと移動します。
飛行時間は3.5〜4時間ほど。ここまで来れば、南極まではあと少し。
ちなみに、ブエノスアイレスーウシュアイア間の機内預け荷物は、全員が一律23Kgまでとなります。
※無料手荷物許容量
また、機内持ち込み手荷物は1個8Kgまでです。
南極クルーズの全日程をカバーするほどの量の衣服は持ち込めないため、ご注意を。
南極への道③|〜南極
ついにクルーズ旅行の出発地点、ウシュアイアに到着しました。
港から各クルーズ船に乗り込んでしまえば、あとは1.5〜2日間の船旅で南極大陸に到着です。
その際、避けては通れない悪名高き「ドレーク海峡」については、以下の記事で詳しく解説しています。





本記事のまとめ
憧れの地、「南極大陸」に訪れるためには、船に乗る以前にも、飛行機の乗り継ぎなどの多大な時間と手間が掛かります。
だからこそ、辿り着いた先で待つ息を呑むような絶景は、この地球上において南極でしか見ることのできないものです。
万全の備えで、良い「南極」旅を!
【南極クルーズ】よくある疑問を解決!
俗に「吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度」と称される、来るものを拒むかのような海域が障壁となり、多くの人にとって未知の大地となっている「南極大陸」。
ここでは、そんな最後の大陸を踏み締めたい方に向けて、様々な情報をまとめています。
南極へのルートは?
南極へは、南アメリカ大陸やオーストラリア大陸、アフリカ大陸など、各大陸の南側からの出発が基本となります。
直線距離は、オーストラリアから南極は約2,500km、アフリカから南極は約4,000km。
一方、南アメリカから南極までは約1,000kmと比較的近く、多くの南極クルーズではアルゼンチン南端のウシュアイアが玄関口となっています。


南極旅行にビザは必要?
南極はいずれの国家にも属していないため、ビザは必要ありません。
一方、南極旅行に向かう道中で幾つかの国を経由するため、例えばアメリカで乗り継ぎを行う場合、「ESTA」の申請が必須となります。
また、南極への立ち入りにあたっては、環境省への事前の届出が必要です。
詳細は各クルーズ会社にお問い合わせください。
南極でオーロラは見える?
南極クルーズのシーズンは、ほとんど白夜(びゃくや)に近い状態となるため、オーロラを観測することはできません。



寒さが心配……
南極旅行のベストシーズンである11〜2月頃は、南極では夏にあたります。
気温は-5〜5度の範囲で推移しており、太陽が照り付けている日は暖かさを感じる場合も。
南極へ向かう際に経由するブエノスアイレスは温暖な地域である他、クルーズ船内はエアコンで快適な温度に保たれているため、春〜夏用の服装も持参することをおすすめします。
また、「PONANT(ポナン)」などの一部のクルーズ会社では、防水性の防寒上着「パルカ」の提供があります。
ドレーク海峡は揺れる?
南極クルーズと言えば、「ドレーク海峡」。
テーブルから皿やグラスが落ち、人はベッドから転がり落ちる……そんなイメージを持つ方も、少なくないのではないでしょうか。
しかし、昨今のクルーズ船は、最新の横揺れ防止装置「フィン・スタビライザー」を備えており、揺れは大幅に抑制されています。
乗り物酔いが不安な方は、最低4日分の酔い止め薬は持ち込んでおきましょう。
ドレーク海峡や、揺れに強いおすすめクルーズ船については、以下の記事で詳しくまとめています。


南極クルーズに必要なものは?
以下に、南極クルーズにおいて必要な物・持っていくと便利な物をまとめました。
- 防寒上着(防水機能も必須)
- 防水ズボン
- 重ね着用の上着(長袖のセーターなど)
- 重ね着用のズボン
- 長靴
- 帽子(耳を覆う形のもの)
- 防寒手袋
- 厚手の防水手袋
- 厚手の靴下
- 水着
- サングラス
- 日焼け止め
- 双眼鏡
- 常備薬(酔い止め含む)
「よいたび。」クルーズ特集
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